小野寺五典防衛相は15日、国際緊急援助隊法に基づき、フィリピンへの派遣部隊を約50人から約1180人に増員した派遣命令を出した。2005年のインドネシア・スマトラ沖大地震時の約1000人を上回り国際緊急援助隊としては過去最大となる。
防衛省によると、東日本大震災の際、米軍が展開した「トモダチ作戦」をモデルにしたような大型艦艇による洋上拠点を活用し、空母を派遣した米軍とも連携。隊員や装備、支援物資は、主に海上自衛隊が護衛艦、輸送艦、補給艦計3隻で編成した海上派遣部隊で運び、呉基地(広島県)を18日に出発、22日ごろ到着予定という。
一方、陸上自衛隊を中心とした医療・航空援助隊はヘリコプター6機で海自艦を発着し、被災者も搬送する。タクロバンなどでは、先に派遣された部隊の医療活動を増強し、新たに消毒などの防疫も行う。航空自衛隊も輸送機など10機で拠点間を結ぶ空輸隊を編成する。
いろいろと思惑がまつわり付いてきれい事だけでは済まない国際緊急援助だが、それでも自衛隊は何時の間にか国外で活動できるだけの装備や人員を整えられるようになった。フィリピンの被災地区は相当に治安が悪そうなので不測の事態が起こらなければいいが、わが自衛隊のこと、立派に任務を果たして帰還してくれるだろう。派遣隊員の健闘と無事を祈る。
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