中国政府が西太平洋上での演習を日本の海上自衛隊に妨害されたと主張していることについて、米太平洋軍のロックリア司令官は5日のワシントン市内での記者会見で「(海上自衛隊の行動は)特異な行動とは言えない」と述べ、日本側の行動に問題はなかったとの認識を示した。
中国海軍は先月24日から今月1日まで、西太平洋上で実弾射撃演習を実施した。中国国防省の楊宇軍報道官は先月31日の定例会見で「海上自衛隊の護衛艦や偵察機が軍事演習を邪魔した」と主張し、日本政府に抗議したことを明らかにした。日本側は「日本の周辺海域で警戒監視活動を行うことは当然」と反論していた。
ロックリア司令官は会見で「軍事演習を他国の軍が監視するのは世界中で行われていることだ」と述べ、中国海軍の軍事演習を監視していた海自の行動を支持した。その上で海自の活動を「挑発的なものと見なすべきではない」と述べ、中国側の主張を退けた。
旧ソ連との冷戦を戦い抜いて来た米国にしてみれば海自の情報収集・監視活動など何ら特異なことでもないだろうし、言うとおり当然のことだろう。国際的に見てもこの程度の監視活動は何ら問題となるものではない。中国としては何かにつけて文句を言い、自衛隊をけん制したいところだろうが、抑制的かつ冷静な自衛隊はこれからも淡々と冷静に監視活動を続けるだろう。
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