バイク事故の際、胸部などを防護する「プロテクター」の普及が進んでいない。死亡事故の致命傷で多いのは頭部に続いて胸・腹部などだが、着用が義務付けられているヘルメットに対し、プロテクターの着用率は6.5%にとどまる。「面倒だから」という理由が最多だが知名度不足も顕著で、警視庁などは啓発強化に乗り出した。
 
「プロテクターを着けていなかったら死んでいた」。振り返るのは東京都町田市の飲食店従業員の女性(30)だ。11年11月、市内の都道でバイクを運転中、2トントラックに追突され路上に投げ出された。背中のリュックサックが車体に絡まり、腹ばいの状態で約100メートル引きずられた。停車した時には左足が後輪に潰されていた。

女性は胸と肘、膝にプロテクターを着けていた。左足の神経が切れる重傷で今もまひ症状が残るが、命に別条はなく医師らは「このけがで済んだのは奇跡的」と驚いたという。命を救ったプロテクターは胸部保護用の簡易型ハードタイプで約4000円。教習所で着用して実際に転倒したときに必須だと直感して、一番安いものを購入したという。

警察庁によれば、昨年の交通事故死者4411人のうち、バイク乗車中は788人で全体の約18%。損傷部位別にみると、最多の頭部の41.2%に続くのが胸部で28.4%。腹部も7.2%で4番目に多い。

しかし、警視庁が昨年7月、約4000人を対象に調査したところ、胸部プロテクターを着用していたのは6.5%だった。着用しない理由は「面倒」35%▽「値段が高い」23%▽「プロテクターを知らない」15%--など。担当者は「啓発が不足している」とみる。

3月22日から24日まで都内であったモーターサイクルショー。ステージ上には、ライダースーツに内蔵されたタイプや上着の下に装着できる目立たないものなど各メーカーのプロテクターを試着して披露する来場者の姿があった。

バイク事故の発生割合は大都市ほど高いのが特徴で、対策に悩んだ警視庁が仕掛けたショーだ。プロテクターの値段は数千円から3万円程度と幅広い。20代の男性来場者は小型のエアバッグ式を試着。「これなら格好悪くない」と話した。

10日にはバイク便の会社など14社2団体による「プロテクター普及推進隊」も発足。全国二輪車安全普及協会の大沢利方・安全普及部長は、「装着感に抵抗がある人もいるが、以前に比べ着心地やデザインは良くなった。着用率を上げたい」としている。
 
こんな記事が掲載されている。もうずい分前の記事のようだ。サイトにもけっこうプロテクターの効能を掲げるものが多い。プロテクターも全部装着するとまるでガンダムのようになって動きにくそうだ。まあ飛んだり跳ねたりするわけではないが、・・・。頭はヘルメットがあるが、それ以外となると首、肩、胸、背中、腰回り、ひじ、ひざ、足首辺りだろう。
 
昨日は胸周りのジャケットを着てバイクに乗って見た。感想は暑い、しかも背部のプロテクターが荷物に当たる。しかし、守られ感はある。今後はひじとひざプロテクターもつけようと思う。各種プロテクター全部を着けるのも大変だが、感覚的には腰回りも必要に思う。アンダーパンツ型のプロテクターを購入しようかとも思う。それから靴と手袋だろうか。
 
低速での転倒なら厚手の上着やズボンでもけっこう役に立つように思う。運転の仕方もさることながらやはり万が一への備えも必要だろうと思う。バイクってなかなか面白いんだけどやっぱり致命的な欠点は「危険」ということだろうか。そのためにもやはり万が一の備えは必要だろう。
 
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