防衛省は23日、離島防衛・奪還作戦のための「海兵隊的機能」として、海上自衛隊の「おおすみ」型輸送艦(基準排水量8900トン)を大規模改修する方針を固めた。隊員を乗せて前線に進出する水陸両用車や垂直離着陸輸送機オスプレイを搭載可能にする。平成27年3月に就役予定の新型ヘリコプター搭載護衛艦「いずも」(同1万9500トン)に水陸両用戦の「司令塔」機能も持たせる。

これらの改修は、尖閣諸島(沖縄県石垣市)周辺で挑発を繰り返す中国を念頭に、離島防衛と占領時の奪還作戦の実効性を担保する措置で、海兵隊的機能の整備が「実戦モード」に移行したことを意味する。今月末に締め切られる26年度予算案概算要求に設計費など4億円を盛り込む。

防衛省は27年度にもオスプレイを導入。水陸両用車「AAV7」も今年度予算で取得する4両に続き、26年度概算要求では新たに派生型の2両の取得も盛り込む。派生型は指揮通信型と回収型の2種類で、この導入も実戦を見据えたもの。

オスプレイとAAV7の「母艦」となるのが、計3隻ある「おおすみ」型輸送艦。艦内でオスプレイを移動させられるよう格納庫と甲板をつなぐエレベーターを改修、甲板に耐熱用の塗装も施す。AAV7については発進用に船尾のハッチを改修し滑り止めの塗装を行うことも想定している。26年度は主に設計を行い、27年度以降に順次、改修を進める考え。

一方、就役すれば海自最大の護衛艦となる「いずも」には電子会議装置などを整備し、水陸両用戦の司令部に位置づける。

防衛省は陸自に「水陸両用準備隊(仮称)」も創設する方針。AAV7の運用研究などを通じ、離島奪還作戦のノウハウを習得し戦闘能力を向上させる。
 
 
自衛隊は本気で離島防衛をやり抜くらしい。輸送艦3隻にオスプレイやAAV7を載せるとひゅうが型やいずも型には何を載せるのだろうか。AH64、いやいや、F35Bではないだろうか。F35Bは空自が運用してプラットホームを海自が提供する。遠くに行くわけではないのだからそれで十分だろう。4隻でおよそ40機程度は運用できるだろう。
 
 
輸送艦の甲板は耐熱塗装を施すというが、そう言えばひゅうが型の甲板も耐熱塗装はしていないと言っていた。それなのにオスプレイはあっさりと着艦して格納された。離艦も同様だったのでひゅうが型は始めから甲板には耐熱塗装がしてあったのだろう。そんなことは当たり前のことだろうが、・・・。
 
 
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