オーストラリア政府は3日、「国防白書」を発表した。

 
太平洋海域で米中の角逐が深まる中、中国の挑発行為などに対する抑止力を高めるため、新型または改良型の潜水艦12隻の建造を目指す方針を示した。

 
国防白書の発表は2009年以来。当初は14年の発表を予定していたが、中国が海洋進出を強め、同盟国である米国がアジア太平洋重視の姿勢を鮮明にするなど、地域の戦略環境が変化していることを受け、発表を1年前倒しした。

 
白書では、インドから東南アジア、北東アジアにかけてのインド洋から太平洋にまたがる地域を、豪州にとって戦略的な「焦点」と位置づけた。潜水艦建造に加え、電子戦機「EA―18Gグラウラー」12機の購入計画も盛り込んだ。
 
 
 
中国を脅威と認識している国は多い。一国の力では対抗できなくてもそうした国が多数集まればそれなりの力になる。米国が自国でエネルギーをまかなえるようになったことから中東から太平洋までのシーレーンから撤退するという。そこに中国が出て来るというのだが、それがシーレーンの安定につながるかどうかは不透明だ。米国のプレゼンスが弱まるなら日本・インド・オーストラリアなどが核になってシーレーンの防衛と中国の進出に対応するのも一考に値するだろう。潜水艦12隻は日本のAIPを搭載するのだろうか。
 
 
 
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