北朝鮮の弾道ミサイル発射準備が伝えられる中、日本とグアムに拠点を置く米第7艦隊は弾道ミサイル防衛能力があるイージス艦を日本海や太平洋に展開させる一方、中東から空母に続き、新たに強襲揚陸艦を西太平洋に向かわせるなど、ミサイル発射や不測の事態に即応する態勢を着々と進めている。日本の自衛隊、韓国軍とも情報共有し、警戒態勢を敷く。米軍制服組トップのデンプシー統合参謀本部議長は「国防予算の削減措置が取られても、われわれは同盟国と米国の国益を守る義務を果たす」としている。
米側は、北朝鮮が新型中距離弾道ミサイル「ムスダン」(射程約2500~4000キロ)などを太平洋に向け発射する可能性を想定。グアムやハワイへの落下を警戒し、イージス艦を日本海や太平洋に配置しているもようだ。
一方、南シナ海から東シナ海にかけて横須賀基地(神奈川県)所属のイージス艦1隻が待機中。発射の方角が西に振れても探知できるようにするとみられる。8日午前には迎撃ミサイル搭載型のイージス艦「シャイロー」が横須賀基地を出港した。米海軍は日本海に展開する海自イージス艦や黄海付近の韓国軍のイージス艦とも連携し、発射情報を収集、予想落下地点を分析する。
2009年の北朝鮮の「テポドン2号」発射では、発射から約7分後に秋田県の西約320キロの日本海に1段目の推進装置とみられる物体が落下。日本の東北地方上空約370~約400キロを飛び越え、北朝鮮から3000キロ以上を飛行し、太平洋上に落下したとされる。
西太平洋では中東から空母「ジョン・C・ステニス」に続いて、海兵隊を乗艦させた強襲揚陸艦「ペリリュー」が第7艦隊管轄の海域に入った。北朝鮮をけん制するとともに、有事に約2万8000人の在韓米軍とその家族を支援する態勢を整えている可能性もある。「ステニス」は5日、南シナ海で戦闘機の発着艦訓練を実施した。
北朝鮮のミサイル迎撃態勢は整った。しかし、北朝鮮はどうしてこうも強硬な姿勢を崩さないのだろうか。崩壊へと突っ走りだけで何の得もないだろうに。軍部に対する制御ができなくなっているのだろうか。その軍部にしても戦えば乾杯と言うことは分かっているだろう。当分は北朝鮮に注視すべきだが、こんな時に中国が尖閣で動いたらどうなるだろう。そちらも注視すべきだろう。
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