海上自衛隊の艦艇の乗組員を訓練する呉基地(広島県)の練習艦2隻の艦長に22日、女性自衛官が就任した。ミサイルや速射砲を備えた海自艦艇の艦長を女性が務めるのは初めて。2人は共に防衛大学校の女子1期生で、1996年3月の卒業から17年を経て、新たな任務を担うことになった。
練習艦「かしま」副長から「せとゆき」艦長になった東良子(あずま・りょうこ)2佐(39)と護衛艦「あさぎり」副長から「しまゆき」艦長に就いた大谷三穂(みほ)2佐(41)。約200人を率いる。海自の女性艦長は、2009年9月から海洋観測艦などの艦長を務めてきた長崎大出身の松尾直子2佐(48)しかいなかった。22日に艦長として初めての訓練に臨んだ2人は「改めて責任を感じています。任務を淡々と実施していくだけです」と語った。
海自艦艇に女性自衛官が乗り始めたのは90年9月。潜水艦とミサイル艇、掃海艇は狭くてプライバシー確保が難しいため除外されているが、現在約300人が護衛艦など31隻で勤務している。女性が艦長となった2隻は護衛艦として使われていたが、能力が向上した後継艦の配備に伴い練習艦になった。
女は乗せない戦船からずい分と時代も変わったものだ。今は自衛隊だけでなく、警察、消防、海保なども女性を第一線に配置しないと人のやり繰りが出来なくなるというので女性艦長も当然の帰結だろう。ただ、緊急瀬戸際の判断力などはちょっと不安もあるが、今どきの男も危ないのが多いので却って女性の方が腹が据わっているかもしれない。今後に注目だろう。
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