21日の日経平均株価は、円が下げ渋り、これが上値を重くしたが、前場で買いが入って、前営業日比167円46銭高の1万2635円69銭と続伸し、今月15日の昨年来高値1万2560円95銭を更新した。終値ベースでの1万2600円台回復は08年9月8日以来約4年半ぶり。前場の買い一巡後に新規の買い材料が見当たらないことに加え、今日午後6時に黒田東彦・日銀新総裁の就任記者会見を控えていることから、積極的な動きは限られた。東証1部の出来高は34億2171万株。売買代金は2兆4395億円。騰落銘柄数は値上がり1303銘柄、値下がり324銘柄、変わらず81銘柄。
21日の東京外国為替市場のドル円相場は、海外市場のドル堅調地合いを引き継いで午前中は一時1ドル96円台に乗せる場面もみられたが、午後は黒田東彦日銀新総裁の会見待ちとなり、95円台後半でもみ合ったようだ。午後5時現在は95円88~89銭と前営業日比43銭のドル高・円安だった。始まりは96円10銭付近で推移していたが、2月の貿易赤字が予想よりも小さかったことから、中盤はドル売りが強まったが、3月のHSBC中国製造業PMIが改善したことで、豪ドル・円が上昇したことや、黒田総裁が「2人の副総裁と全力を挙げて日本経済のデフレ脱却に取り組む」と述べたことから、正午前に96円台を回復した。その後、黒田総裁の会見を前に利益確定が進んだようでドルは上値が重くなったようだ。国内では黒田総裁の発言内容は、材料出尽くしとなることで、ドルが売られるとの見方が出ている。また、外国人投資家の黒田総裁への期待感は非常に高いともいう。
今日のトヨタは午後にやや上げ幅を縮小したが、しっかりと値を上げている。三菱重工も堅調、コマツも小幅だが値を上げて引けている。
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