中国の習近平(シージンピン)国家主席(59)は17日、全国人民代表大会(全人代=国会)の閉幕式で演説し、人民解放軍などに対し、「中国共産党の指揮に従い、戦争に打ち勝つ強い軍を作るという目標に向けて、断固として国家主権や安全、発展の利益を守らなければならない」と求めた。

アジア太平洋地域への関与を強める米国や、沖縄県の尖閣諸島をめぐる日本との対立などを念頭に、「富国強兵」の国作りを進める方針を表明したものだ。

習氏が14日に国家主席に就任して以降、公式の場で演説するのは初めて。習氏は「わが国は今日、世界の東方に高くそびえ立っている」として、経済規模や軍事力で米国に次いで世界第2の大国となった実績を強調。さらに「中華民族の偉大な復興」という「中国の夢」を実現するために、「国家富強」を達成する必要があると指摘し、「愛国主義は中華民族を強固に団結させる精神的な力だ」とも述べ、国民の愛国心を鼓舞して国威発揚につなげる考えを示した。
 
 
 
 
北朝鮮の労働党機関紙・労働新聞(電子版)は17日、日本が北朝鮮に対する独自制裁を検討していることなどに反発し、日本も核先制攻撃の対象になると警告した。同紙は、「(米国に)全領土を丸ごと委ね、再侵略を虎視眈々(たんたん)と狙っている日本も決して(核先制攻撃の)例外ではない。これは脅しではない」と主張した。
 
同紙は、日本の独自制裁の動きに関し、「今回の機会を軍事大国化と海外平定の野望実現に有利に利用しようとしている」と非難。また、「(朝鮮半島で戦火が起きたときに)自衛隊が介入する場合、日本が無事だと考えるのなら、それに勝る誤算はない」と警告し、「日本が海の向こうにいるからといって、わが軍隊の無慈悲な攻撃から逃れられると誤判してはいけない」と主張した。
 
また、「米国にむやみに協調して無分別に飛び回れば、朝鮮人民は世紀を継いで心に積もった恨みを必ず晴らすだろう」と強調した。
 
 
こんな国ばかりの東アジアは世界で最も緊張の高い地域だろう。北朝鮮はほとんど理解を超えている。1発撃てば国がなくなるのにどうしてこうも強気なのか。その強気もポーズなのだろうが、国民が飢えているのに軍備強化などと言っては他国の艦船を撃沈したり行きなる他国の領土に砲撃を加えたりするのは理解を超えている。
 
 
中国は急速な経済成長に有り余る金を軍備に注ぎ込んで超覇権主義を実現しようとしている。それも半端な金ではないので何とも困ったものだ。しかし、全人代で国家の方針に反対と棄権が三分の一と言うあり得ない結果が出たのが、この国の先行きを暗示しているのかもしれない。役人の汚職、貧富の格差拡大に度を越した環境汚染、これからこの国は急速な経済成長のつけを払うことになるのだろう。
 
 
いずれにしても日本も腹をくくってこれらの国にどう向き合うのか考えないといけないだろう。戦うのか、屈するのか、それも含めて。
 
 
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