長崎市の三菱重工長崎造船所で、建造した海上自衛隊の護衛艦「てるづき」の引き渡し式があった。14日、母港の横須賀に入る。
てるづきは、基準排水量約5000トンで、全長151メートル、最大幅18・3メートル、深さ10・9メートル。最新のレーダーを備え、従来の護衛艦より対空戦闘能力が向上した。弾道ミサイル防衛にあたるイージス艦を守る役割などが期待されているという。建造費690億円。
式典には左藤章・防衛政務官や大宮英明・三菱重工社長ら約550人が参列。音楽に合わせて約200人の乗組員が行進し、てるづきに乗り込んだ。
装備する隻数を制限されれば個艦の能力を向上させようと大型高性能へと走る。「あきづき」型護衛艦はその典型のような艦だろう。「ゆき」型、「きり」型「あめ」型「なみ」型と順次建造された護衛艦はすべてこの路線上で建造されている。しかし、これらの汎用護衛艦(DD)は、数量の上でも能力の上でも海上自衛隊の戦力の中核となる艦種であり、当然のこと、数の整備も重要である。今後、海上自衛隊がこの数の整備をどうするのか、注視していく必要があるだろう。
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