中国の海軍情報化専門委員会の主任を務める尹卓少将は10日、中国人民広播電台(中国人民ラジオ)の特別番組に出演し、日中関係についての見方などを披露した。「日本側が言い出したいわゆるレーダー照射については、日本側がわが軍の編隊に割り込んできた」ことが原因だったなどと報じた。

尹少将は、安倍首相が海上自衛隊の艦船について、中国の軍艦と3キロメートルまでの距離に近づいてよいとの考えを示したことについて「多くの人が中日両軍が東シナ海で摩擦を起こし、銃火を交えることになるのではないかと心配している」と述べた。

さらに、中国と米国は1990年代末に、海上における安全協議のメカニズムを構築したが、日本との間ではまだだと指摘。「主用な責任は日本側にある。日本は一貫して、中国海軍との交流を望まなかった」と主張した。

中国が尖閣諸島周辺に航空機を飛ばしていることについては、中国側の航空機は行政関連のものだと主張し「日本はF15戦闘機を飛ばして警告・阻止をしている。この種の軍事的手段で非武装の民間機や公務執行機を阻止するのは非常に危険な行為だ」と述べ、「日本側の航空機はわが航空機の前方を周回し、双方の主翼間距離が3メートルにまで接近した。これは、故意にわれわれを挑発するものだ」と主張した。

中国軍が日本の自衛隊のヘリコプターや艦船に射撃管制用のレーダーを照射したとされる件については、「日本側が言い出したいわゆるレーダー照射については、日本側がわが軍の編隊に割り込んできた。わが軍との距離はわが軍の訓練艦同士の距離よりも小さくなった」と述べ、日本側の行為は「国際法と国際海上衝突予防規則にはなはだしく違反している」と批判した。

尹少将は1月30日と2月5日に発生したとされる中国軍の射撃管制レーダーの照射を「いわゆる」と形容したが、否定はしなかった。

中国側はこれまでにレーダーの使用は認めたが、射撃管制用レーダーでなく、監視用レーダーと主張。安倍首相は射撃用レーダーだったとの前提で「国際社会のルール違反だ」などとして批判した。
 
 
まあ、ものは言いようだが、自己抑制の極めて強い海上自衛隊がそんなに無茶な挑発行為をするはずもないだろうから、中国側の軍部による挑発行為であることは疑いの余地はないだろう。戦って手柄を立てたいというのは軍部の本性だろうが、ただ危険でつまらないことは止めるがいいだろう。
 
 
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