沖縄県石垣市の尖閣諸島沖では9日も、中国の監視船が日本の接続水域を航行した。海上保安庁は領海に近づかないよう警告した。中国公船が同諸島周辺の接続水域を航行するのは6日連続。
 
第11管区海上保安本部(那覇市)によると、「海監23」「海監27」「海監51」の海洋監視船3隻が、魚釣島沖を航行。9日正午ごろまでに、新たに漁業監視船「漁政201」が同水域に入り、同島沖を航行した。 
 
 
2013年3月7日、ロイターは尖閣諸島周辺に連日のように公船を派遣する中国の狙いについて、「日本の疲弊」を狙っている可能性があると報じた。8日、千龍新聞網が伝えた。

米海軍大学のジェームズ・ホームズ氏は「中国の狙いは海上自衛隊や海上保安庁を疲弊させることだ」と指摘する。数で上回る中国への対応を続けることは決して容易ではない。東海大学の山田吉彦教授は中国の優先順位が南シナ海から東シナ海に移れば、海上保安庁だけでは対処が難しいと認める。

日本側も対応を進めている。海上保安庁は巡視船12隻、人員600人を配置する尖閣専従部隊の新設を決めた。また、退役する海上自衛隊護衛艦を海上保安庁巡視船に転用する計画も浮上している。
 
 
確かに中国は数を頼みに尖閣周辺で威嚇行動を行い、日本側が疲弊するか、あるいは何らかの衝突をきっかけにそれを口実として武力行使に踏み切るか、そんなところを狙っているのだろう。しかし、日本がそんなに簡単に疲弊するはずもないし、冷静沈着な海空自衛隊が簡単に挑発に乗るとも思えない。最も危険な状況は不測の衝突から多数回にわたって侵攻を反復された時だろう。自衛隊の継戦能力は限定的だし、弾薬の備蓄も少ないという。また、戦闘で消耗した隊員の補充も難しいだろう。現場力が優れた日本人のこと、そうした事態に至らないようにうまく切り抜けてくれるとは思うが、・・・。
 
 
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