米国防総省は28日、開発中のステルス戦闘機F35のエンジン・タービンの羽根に約1・5センチの亀裂が見つかり、保有する全51機の飛行を停止していた問題で、亀裂の原因は設計上の欠陥ではなかったと断定し、3月1日から飛行を再開させると表明した。2月21日から続いていた飛行禁止措置は、1週間余りで解消されることになった。
亀裂が発見されたのは、試験飛行を行っていた空軍仕様のF35A型1機。国防総省は、飛行可能空域の限界を見極めるテストのため、長時間にわたり機体の運用を続けた結果、継続的に羽根が高熱にさらされるなどして亀裂が生じたと断定。他のF35に亀裂はなかったとし、特殊な条件下での機体運用が問題の原因だったとの見方を示した。
タービンブレードと言うのは良く折損するが、今回は構造的な欠陥ではなかったという。まあ、良かったというべきだろう。開発が遅延すると航空自衛隊の防空網に穴が開く。この時期、それはまことに困ったことになる。日本には戦闘機のピンチヒッターがないからだ。 F4はもうほとんど限界に近いし、F15もかなり老朽化している。F2の追加生産は出来ないし、装備機数も少ない。早くF4を代替する戦闘機を導入しないと防空に穴が開く。後はF35の早期戦力化にかける以外には方法がないだろう。いずれにしても大きなトラブルでなくてよかったというべきだろう。
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