中国国家海洋局の海洋監視船4隻が7日から8日未明にかけ、沖縄県・尖閣諸島周辺で過去最長の約13時間にわたり日本領海を侵犯した。外務省の斎木昭隆外務審議官は8日、程永華駐日中国大使を同省に呼び、「即刻退去を求めたにもかかわらず、8日まで長時間侵入した」と厳重抗議し、再発防止を求めた。中国による尖閣周辺での領海侵犯は今年初めて。程大使は「尖閣は中国領」と主張して応じなかったが、「日本の抗議については本国に報告する」と述べた。
菅義偉官房長官は同日の記者会見で、「長時間にわたり日本の領海を航行するなど極めて特異なことで、遺憾だ」と批判。岸田文雄外相は「これ以上、事態をエスカレートさせないよう、中国側に自制を強く求めたい」と述べた。
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安倍首相は8日、小野寺防衛相を首相官邸に呼び、沖縄県・尖閣諸島を含む南西諸島地域の警戒監視の強化を指示した。中国による日本の領海、領空への侵入が相次いでいることを踏まえたものだ。これを受け、防衛省は早期警戒機E2Cを南西諸島地域に重点的に投入する。
だんだんとエスカレートしていく尖閣周辺の状況だが、双方とももう少し冷静になれないものか。あるいは冷静だからこうしてエスカレートしていくのだろうか。日本も自民党政権になって防衛費を増額する方向へと転換した。中国は言うまでもない。世界第2位と第3位の経済大国で中国は核兵器を保有する軍事大国でもある。日本もいろいろと手かせ足かせはあるものの高い技術力と大きな経済力を持つ。アジア諸国は横暴中国と腰砕け日本のせめぎ合いを固唾をのんで見守っているだろう。どちらも後には引けないこの状況はどう決着するのか、どうも武力衝突まで行きそうだが、中国はそれを望んでいるのかもしれない。いずれにしても今後も緊張が続くだろう。
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