休日明け2日午前のロンドン外国為替市場の円相場は、米国の「財政の崖」が回避されたことを受けて円売り・ドル買いが加速、2010年7月29日以来約2年5カ月ぶりに1ドル87円台まで下落したようだ。正午現在は87円05~15銭と、休日前となる昨年末12月31日午後4時比65銭の円安・ドル高だそうだ。円は対ユーロでも売られ、11年7月8日以来約1年6カ月ぶりの安値圏となる1ユーロ115円台半ばで推移しているようだ。
米下院が現地時間1日夜、減税失効と自動的な歳出削減が重なる「財政の崖」回避に向けた法案を可決、昨年末から市場で懸念されていた「崖」への転落は回避された。これを受け市場関係者は安心感が広がったと好感、アジア時間を通じ安全資産とされる円を売る動きが加速し、当市場入り後も87円台の安値圏で推移した。市場からは、一部に急速な円安進行を受けたポジション調整を予測する向きもあるものの、実需的にも投機的にも円の買い手が見当たらないような状態のようだ。
円安は良いことで1ドル=100円くらいでちょうどいいのではないかと思うのだが、あまり円が安くなりすぎると今度は燃料費が高騰してまた困ったことになるのだろう。ちょうど良いのはやはり1ドル=90円から95円くらいだろうか。それにしてもちょっとしたきっかけでこうして大きく主要通貨が変動すると言うのはこれまでの円高は一体何だったのだろう。すべては投資家の心理のなせる技だったのだろうか。相場と言うのは魔物かもしれない。
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