中国・海軍軍事学術研究所の張軍社副所長は中国海軍網「海疆訪談」の取材に対して、中国海軍の初の空母「遼寧」の艦載機が初めて着艦試験に成功したという話題に触れ、「遼寧」が本格的に戦闘力を備えるまでに数年かかるとの見方を示した。中国海軍網が伝えた。

張副所長は、フランスの空母「シャルル・ド・ゴール」が2000年9月に就役したものの、02年になって初めて艦載機「ラファール」を導入し、04年6月にようやく戦闘力を備えたとフランス海軍が発表したことを説明。ロシアの空母艦載機「su-33」は経験不足や軍事費の制約などにより、飛行技術と戦闘力を身につけるまでに約10年がかかったと指摘した。

張副所長は「他国の経験から言えば、中国の空母艦載機が戦闘力を備えるまでには2年以上が必要だ。空母艦載機の飛行訓練は一つのシステム・エンジニアリングであり、中国の空母が戦闘力を供えるまでには、おそらく4~5年が必要だろう」と述べた。
 
 
中国の空母も艦載機の発着艦に成功したようだ。それでも空母機動艦隊というシステムとして戦力化するまでにはまだ数年はかかるという。しかし、いずれは中国海軍の中核として押し出して来るだろう。対する日本は当面空母を持つという計画はないだろう。外征軍ではない自衛隊にとって作戦地域は陸上基地航空兵力の行動範囲内なので敢えて空母を持つ必要はないという意見もある。それも一理あるだろう。ただ、シーレーンの確保と言う観点から見ればまた違った考え方もあるだろう。当面は現状の260機という戦闘機勢力の増強は必須だろうが、今の戦闘機は単価が高いのでどうなるだろうか。
 
 
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