南極・昭和基地で9月13日に気温が氷点下43.9度を記録したと、国立極地研究所が9日開かれた政府の南極地域観測統合推進本部総会で報告した。昭和基地の観測史上最低の同45.3度(1982年9月4日)に次ぐ低温で、10月の月間最深積雪量は史上最多だった。
 
昭和基地周辺の海氷に積もった雪が凍結し、硬く厚くなっており、11日に東京・晴海から出発する南極観測船(海上自衛隊砕氷艦)「しらせ」は、2回連続で基地近くに接岸できない可能性が高い。
 
54次隊長の渡辺研太郎極地研教授は「接岸できないと、53次隊と同様に大型ヘリコプター1機と雪上車での輸送になる。計画量を全て運べない場合は観測調査を縮小せざるを得ない」と述べた。
 
 
自然は手強い。世界最高クラスの砕氷能力を持つしらせを2年連続で阻むとは。地球温暖化と言っても単純に地球全体の温度が上がるわけでもないようだ。人間は地球環境を自分に合わせて変えようとしてきたが、手ひどい自然のしっぺ返しを受けているようだ。地球環境を変えて滅びるのは人間の方で地球は人間が滅びた後も強かに地球に似合った環境を取り戻すだろう。
 
 
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