沖縄県の無人島で計画されていた自衛隊とアメリカ軍による離島防衛訓練が、日本の要請で中止されたことについて、先週来日したアメリカのキャンベル国務次官補が外務省幹部に、「理解しかねる」と強い不快感を示していたことがわかった。
日米両政府は11月、共同演習の一環として、初めて沖縄県の無人島で離島防衛訓練を行う計画だったが、沖縄県内の反発に加え、アメリカ軍兵士による女性暴行事件が起きたことなどを理由に、日本側の要請により、中止が決まった。
キャンベル次官補は、先週、外務省幹部との会談の中で、「日本が決めたなら、戻せとは言わないが、なぜ中止しないといけないのか理解しかねる」と強い不快感を示した。
外務省側は、中止の理由を「高度な政治判断」と説明し、尖閣諸島をめぐり、対立が激化している中国への配慮を示唆したということで、アメリカ外交筋は「中国をけん制するための訓練なのに、本末転倒だ」と疑問を投げかけている。
外交は硬軟様々だが、日本側の要請で中止されたとは当事国としては何とも軟弱なことだ。この辺りは争いごとを嫌う日本人特有の国民性だろうか。しかし、相手は行け行け押せ押せなのだから日米同盟の堅固なことを示して釘を打っておいても良かったのではないだろうか。いざとなると腰が引けるのは民主党ゆえのことか、それとも日本の外交の特性なのだろうか。ちょっと情けない気がしないでもない。
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