陸上自衛隊に上陸作戦を担う「海兵隊」の機能を持たせようとする構想が進んでいる。尖閣諸島をめぐる日中の緊張も構想を後押しする。ただ、島の争奪戦は現実味に乏しく、防衛省内にも疑問の声がある。

 
陸自は9月、米領グアムで敵に奪われた島を奪還する訓練を実施し、米海兵隊から上陸のノウハウを学んだ。自民党の総裁選では「日本にも海兵隊が必要だ」という主張が語られた。

敵の反撃を受けやすい上陸作戦は軍事上、危険な任務とされている。「専守防衛」を掲げる自衛隊では長く不要のものとされてきた。中国を強く意識した防衛大綱や中期防衛力整備計画にも海兵隊創設につながる記述はない。
 
 
大規模部隊の上陸作戦と言うのは海空の大規模な支援がないと成功はしないだろう。その点では自衛隊が上陸作戦能力を持つことは当面ないだろう。しかし、離島と言う大規模兵力を展開することが出来ない地域では中隊程度の上陸作戦を行う能力を持つということは不可能ではないだろうし、その程度の上陸作戦を行う能力を保持することは必要だろう。臨機応変柔軟な作戦能力は当初国家の安全保障を守る自衛隊には不可欠だろう。
 
 
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