12日午前6時(現地時間)、中国初の空母「遼寧」が遼寧省大連港を出航した。9月25日に中国海軍に引き渡されてから初の航海となる。
大連港からは、空母に灯りが灯され、乗組員が甲板を行き来し、出航前の準備をしているのが確認できた。5時55分、空母の指揮官が出航の合図を出し、全艦の乗組員が配置についた。6時ちょうど、埠頭で爆竹が鳴らされた。「八一」軍旗を掲げた空母は5隻の引き船に引っ張られ、わずか20分間で航路に向かう位置に着いた。
インターネットに投稿された画像では、空母に積まれた「殲15」艦載戦闘機が超低空飛行を行った様子や、艦載ヘリコプター「直8」が空母のデッキに着陸した様子が確認できた。ヘリコプターの着陸を案内した乗組員はチョッキを身にまとっていた。うち、青色のチョッキの背中には「四站」と書かれている。業界関係者によると、この「四站」は、酸素製造、酸素補給、冷房、充電の4つのステーションを指す。
着艦したというよりは甲板上をローパスしたといった風情のようだ。軽装備で機体を軽くして空母から発艦して飛行甲板上をローパスした後に陸上基地に飛び去ったのだろうか。まあ、空母を持つための第一歩を踏み出したと言うところだろう。本格的な空母建造も進んでいるのだろうが、カタパルトや着艦拘束装置、そして動力など問題は山積だろう。それでも国が崩壊しなければいつかは空母保有国になるだろうが、本格的な空母保有・運用国は米国だけということを考えれば空母も大変な兵器のようだ。
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