日本政府が米国から2017年3月末までに引き渡しを受ける次期主力戦闘機F35Aの最初の4機の性能が、防衛省の要求を満たさない可能性があることが2日までに、米国防総省の複数の資料で裏付けられた。
短距離ミサイルを搭載できる最終型の納入を前提に「防衛省の要求性能を備えた機体が納入される」とした7月の政府答弁書と矛盾するのは明らかで、概算要求された13年度予算との整合性が問われるのは必至だ。
米空軍や国防総省の資料によると、F35Aが搭載予定の最新ソフトウエア「ブロック3」には、短射程空対空ミサイルなどを装備できる最終型のF型とそれができないI型の2種類がある。
F型の米軍への納入は17年8月で、これより前の17年3月までにF型を日本に引き渡すのは米軍の規定により、原則不可能だ。このため、日本に引き渡されるのは性能でF型に劣るI型になる可能性が高い。
しかし、日本政府は、F35A購入をめぐる佐藤正久参院議員の質問主意書に対する今年7月の政府答弁書で、「防衛省の要求する期限までに、同省の要求する性能を備えた機体が納入される」と明記。最終型F型の納入が可能と示唆していた。
日本政府の説明と、F35の開発実態には差があるが、国防総省は、日本に引き渡すF35Aについて産経新聞に対し「(I型かF型か)まだ言えない」と回答した。
F型は最大高度5万フィート(約1万5千メートル)に対し、I型は4万フィート。I型は短距離ミサイルが搭載できず至近距離での対空戦が不可能で、前段階の「ブロック2型」と同程度の性能にとどまる。
開発が完了しない機体を導入するというのだからこんなことがあるかもしれない。ソフトの問題だから完成してから導入すればいいのだろうが、今回のF-Xは、最初にステルスありきだったように思う。最初に導入する4機は後日装備と言う形で最新のソフトなどを導入するのだろうが、そのためにまた余計な金がかかる。終わったことだから仕方がないが、F-2をしっかりと必要な数だけ生産しておいて、時間の余裕が出来た分でATD-Xの開発を進めてもよかったように思う。そうすればF35の管制型もしっかりと確認できただろう。
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