陸上自衛隊と米海兵隊は22日、米領グアムで行っている離島防衛のための共同訓練で、上陸する場面を報道関係者に公開した。敵に奪われた離島を奪還するとのシナリオ。
陸自は「特定の国や島を想定していない」としているが、尖閣諸島をめぐる日中の緊張が高まる中、中国にとっては刺激的な訓練となった。
22日朝、グアム島西部の米海軍基地内の海岸で、陸自と海兵隊の隊員が同じゴムボートに乗って上陸。陸自隊員は、付近を制圧する想定で小銃を構えて移動した。
陸自と米海兵隊の共同訓練はこれまで、米西海岸や、日本国内の山間部の演習場で行われてきたが、初めて離島を使って実施。参加部隊も米側が沖縄に司令部を置く第3海兵遠征軍(3MEF)、日本側が九州と沖縄を管轄する西部方面隊で、尖閣諸島など南西諸島を強く意識させる内容となった。
いろいろな状況を想定してそれに備えるのは大事なことだ。特定の場所を想定していないとは言うが、この時期、離島奪還と言えば尖閣諸島以外にはないだろう。実際に中国が簡単に島に手を出して来るとは思えないが、万が一に備えることは必要だろう。危機管理とは最悪を想定したうえでそれに対応する方法を構築しておくことだ。
丁々発止の駆け引きが続く日中だが、こうした演習も小さなことだが、相手に対する威圧にはなるだろう。何時もこうしたせめぎ合いには腰砕けになって引いてしまう日本だが、中国の圧迫に苦しんでいるアジアの国は注目しているだろう。今度こそは引いてはいけない。冷静に淡々と、しかし、強かに対応していくべきだろう。
海に囲まれた日本に海兵隊のような部隊がないのは理解に苦しむ。良い機会だから海上を機動して上
陸戦を行う部隊を創設すべきだろう。
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