尖閣諸島(沖縄県)周辺で21日、台湾の抗議船とみられる船と漁船、巡視船「和星101」がそれぞれ日本の接続水域を航行した。一方、新たに中国農業省漁業局所属の漁業監視船「漁政」3隻の航行も確認。18日以降、領海や接続水域に入った中国公船は過去最多の計19隻となった。
第11管区海上保安本部(那覇市)によると、台湾の抗議船とみられる船は21日午前10時半ごろ、接続水域に入り、約1時間20分間、徘徊(はいかい)。海上保安庁の巡視船の警告に「(尖閣諸島は)われわれの国土だ」と応えた。抗議船とみられる船について、台湾側は「海上作業船」としている。
また、台湾巡視船は21日夜、接続水域に一時入った。近くでは台湾漁船が操業。台湾巡視船は「漁船を守るために来た。われわれの水域だ」と海保巡視船に説明した。
一方、中国公船は、新たな3隻を含む漁政計7隻が接続水域へ出入りした。20日に続き、この日も周辺海域で漁政1隻が中国籍の漁船に接舷し、ゴムボートを降ろすなどの動きを見せた。海保巡視船の警告に、漁政は「正当な業務だ」と応答したという。
中国船が19隻、そこに台湾船まで入ってくるとなかなか収拾がつかなくなってくる可能性がある。漁船の大軍が押し寄せてくると言っていたが、漁船ではなく海洋監視船の大軍になってしまったようだ。物量で来られるとなかなか難しいものがあるが、ここは海上保安庁に頑張ってもらうしかないだろう。世界第6位と言われる領海とEEZを有する日本だが、それを守る海上保安庁職員は1万2千人、警察・自衛隊がそれぞれ24万人であることを考えるとちょっと少な過ぎないか。船も人ももう少し増やしても良いように思うが、どんなものだろう。
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