森本敏防衛相は19日の参院外交防衛委員会で、他国の弾道ミサイルなどの攻撃を防ぐための敵基地攻撃能力の保有について、「従来の専守防衛だけで全ての国家の防衛ができるのか、常に見極めながら防衛政策を進めるのは国家の責務だ」と述べ、検討が必要との考えを示した。山本香苗氏(公明)への答弁。 
 
こんな意見は軍事の専門家だから言えることでこれまでの民主党の防衛大臣様では拝んでも出ては来なかっただろう。先制攻撃は確かに有効だが、その手段は、弾道弾、長距離精密誘導ミサイル、空中給油機と足の長い攻撃機の組み合わせ、空母とその艦載機などがあるだろう。空中給油機と攻撃機はすでに整備済みなのでこれについては搭載兵器の問題だけだろう。
 
 
先制攻撃の手段はそれなりにあるだろうが、難しいのはいつどの程度攻撃を継続するのかと言うことだろう。中途半端だと反撃を食らう恐れがあるし、攻撃をある程度続けると戦闘が泥沼化する恐れがあるし、国際社会の非難を招く可能性もある。名刀一閃と言えば聞こえはいいが、敵の反撃力を徹底的に除去するには長期戦にならざるを得ないのはイラク戦争のスカッドミサイル狩りが証明している。移動式のミサイルは空爆では除去できないとも言う。北朝鮮のミサイルのように発射台に立ち上げて何日も準備するのなら簡単だろうが。やはり一度始めると決心したら地上戦を含めて相手が参ったというまで徹底的に叩くしかないのかもしれない。そういうことがないことを祈るが。
 
 
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