7日の日経平均株価は、手掛かり材料難にアジア株の下落、ユーロ・円の弱含みやドル安など悪材料に加えてオランド仏大統領の誕生に対する今晩の欧米市場の反応を見極めたいとする動きも強まって、前営業日比261円11銭安の9119円14銭と大幅反落だった。終値としては2月14日以来約3カ月ぶりに9200円を割り込んだ。下げ幅は昨年8月5日以来の大きさ。東証1部の出来高は17億9459万株。売買代金は1兆1732億円。騰落銘柄数は値上がり109銘柄、値下がり1516銘柄、変わらず46銘柄。値下がり銘柄数が全体の9割に達したのも昨年8月以来。
7日の東京外国為替市場はユーロが対円で103円24銭まで押されて2月16日以来の安値を付けたものの、午後にかけて下げ渋ったようだ。6日に実施されたフランス大統領選の決戦投票でEU(欧州連合)の財政規律条約見直しを求める社会党のオランド氏が現職のサルコジ大統領を破ったことや、ギリシャの総選挙で与党が過半数を割り込むとの見通しが強まったことを受けて、週明けのきょうはユーロ売りが強まったという。
しかし、その後ユーロは対円で下げ渋ったが、オランド氏は17年までに財政を均衡化させるとも話しており、財政規律の強化を求めるドイツとの連携を重視する現実路線に傾く可能性もあって様子見姿勢が強まったという。また、オセアニア時間からユーロ売りが急速に進んだこともあって、ユーロの買い戻しが流入しやすかったという。
ドルと円がユーロに対していずれも上昇するなか、ドル・円には方向感が出なかった。午前7時以降、ドル・円は79円65銭-98銭、ユーロ・円は103円24銭-92銭でそれぞれ推移したようだ。
ちょっと売られ過ぎの感もある株式市場だが、市場の過剰反応もあるのだろう。トヨタは大幅安で引けているが、ドルが80円台を割り込んだことも大きな要因だろう。三菱重工の子会社の三菱航空機は、国産初の小型ジェット旅客機「三菱リージョナルジェット(MRJ)」に搭載されるエンジンの飛行試験が始まったと発表した。良いことだが、三菱重工も大きく値を下げている。コマツも大きく値を下げていけないようだが今日は仕方がないだろう。
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