政府は、太平洋戦争の激戦地だった硫黄島(東京都小笠原村)で旧日本軍が掘った地下壕の出入り口を示す資料を米国立公文書館で発見した。政府関係者が7日、明らかにした。11日に公開する方針。
激戦の末、地下壕で息絶えた旧日本兵は少なくないとされる。遺骨収集に関する政府特命チームリーダーの本多平直首相補佐官は「地下壕を特定できれば遺骨収集が大きく進展する可能性がある」と期待している。
見つかった資料は、1945年の硫黄島の戦闘に参加した米海兵隊第3師団が攻撃用に作成。硫黄島の図面上に旧日本軍の施設や地下壕の出入り口が赤字で記されている。本多補佐官らが4月に訪米し入手した。
大規模な地下陣地を構築して押し寄せる米軍の大軍を迎え撃った硫黄島守備隊、地下と地上の戦闘で米軍に大きな出血を強いたが、その分、多くの将兵が地下壕で戦死したという。遺体に拘る日本人としては遺骨を収集して日本に帰してやりたいだろう。その意味では地下陣地の資料が発見されたことは良いことだろう。勇戦敢闘した硫黄島守備隊の戦死者の冥福を祈る。
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