27日の日経平均株価は、日銀が買い入れ基金の5兆円増額などの追加金融緩和策を発表すると金融セクターが騰勢を強め、日経平均は上値を追った。しかし、連休前で買いは続かず、ドル・円が下落すると、日経平均も下値を模索、9500円を割り込み、下げ幅を100円近くまでなど、前日比40円94銭安の9520円89銭と3営業日ぶりに反落だった。一時9700円に迫ったが、失速して下げに転じた。値幅は228円10銭と、4月4日以来今年2番目の大きさ。東証1部の出来高は21億8928万株と4月13日以来の20億株台乗せとなった。売買代金は1兆4929億円。騰落銘柄数は値上がり382銘柄、値下がり1176銘柄、変わらず116銘柄。
 
27日の東京外国為替市場では、円が対ドルで下げ渋り、日銀の金融政策決定会合をめぐって円は対ドルで上下に大きく動いた。日銀の金融政策決定会合では当初報道が資産買入額の5兆円増額だけだったため、市場は失望で反応、午後零時45分ごろ、1ドル80円台半ばまで急速に円買いが進行した。

しかし、金融緩和の内容が明らかとなって、資産買入額の増額幅5兆円の内訳が長期国債買入額の10兆円増額と期間6カ月固定金利オペの5兆円減額とされたこと、ETF(上場投資信託)買入額の2000億円増額、購入する国債の残存年限の「1年以上2年以下」から「1年以上3年以下」への引き伸ばしなどが伝わると、円売りに転じて1ドル81円台半ばまでドル買い・円売りが進んだ。

その後、再び円は対ドルで買われ乱高下、購入する国債の残存年限の引き伸ばしが3年にとどまったことは、日銀が財政規律重視姿勢を維持していることの表れというが、先行きの緩和期待が小さいため、円が買い戻されたという。午前7時以降、ドル・円は80円49銭-81円45銭で推移したようだ。
 
 
今日のトヨタは小幅ながら値を上げたが、三菱重工はアッと言うほどの下落だった。コマツも勢いなく値を下げて引けている。
 
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