民主党・小沢一郎元代表が政治資金規正法違反の罪に問われた裁判で、東京地裁は26日、小沢元代表に無罪を言い渡した。元秘書が作成した収支報告書の記載はウソとし、小沢氏に元秘書が報告して了承を受けたことは認定したが、共謀は認められないとした。
小沢氏は、資金管理団体「陸山会」の土地取引をめぐり、元秘書と共謀して、収支報告書にウソの記載をしたとして起訴されていた。
判決で東京地裁はまず、元秘書が作成した収支報告書の記載について、ウソの記載にあたると認定した。次に「小沢氏の政治的立場や金額の大きい経済的利害に関わる事柄について、元秘書が自ら判断できるはずはない」として、小沢氏が報告を受け、了承していたと認定した。しかし、「収支報告書にウソの記載をするという認識が小沢氏にあったことは十分立証されておらず、共謀は認められない」として、無罪を言い渡した。
小沢氏に近い議員によると、小沢氏は判決の後、力強く握手をして「よかった」と満面の笑みを見せたという。また、小沢氏の弁護団は「責任の重い裁判で無罪を獲得できて、安堵(あんど)している」と話した。一方、検察官役の指定弁護士は「控訴するかどうか、これから検討する」と話している。
政治資金報告書への虚偽記載に小沢が何らかの形で関与していたことは認定されたようだが、虚偽記載の共謀は証拠不十分ということのようだ。無実と無罪は意味が違うが、明白な証明がなければ無罪は当然の判決だろう。小沢が復権して政界はまた混乱するだろう。さてこの先どうなることやら、・・・。
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