防衛省は25日、領空侵犯の恐れがある外国機に対する平成23年度の航空自衛隊戦闘機の緊急発進(スクランブル)回数を公表し、総数が前年比39回増の425回と過去20年で最多となった。対象機の国別ではロシアが247回と依然最多だが、中国が前年より60回多い156回に急増し、国別の統計を公表していない時期も含めて過去最多とみられる。領空侵犯に至った事案はなかった。

空自が確認した中国機は情報収集機が多く、海洋進出を図る中国軍が南西諸島を越えた太平洋上での軍事行動をにらみ、自衛隊の情報収集を強めている可能性がある。

スクランブルの総数は冷戦期の昭和59年度(944回)をピークに平成16年(141回)にかけて漸減し、再び増加傾向を続けている。日本領空付近での中国機の飛行が急増し、23年度は空自南西航空混成団(那覇市)のスクランブル回数が166回と北部航空方面隊(青森県三沢市)を抜いてトップになった。

一方、ロシア機は前年比で17回減少したが、昨年9月8日にロシア空軍の2機の長距離爆撃機TU95が日本領空に沿って日本列島を完全に1周する特異なケースがあった。
 
中国は危ない。ロシアも経済が盛り返してきて息を吹き返してきていろいろと様子をうかがっているようだ。特に南西諸島から尖閣諸島辺りは何時火を吹いてもおかしくはない。当面は南西方面重視だろうが、それにしてももう少し戦闘機が欲しいところだろう。1個飛行隊24機編成で320機程度だろうか。制空権がないと何をするにもきつい。戦闘機の増勢は不可欠だろう。防空というよりも常に一定の空域で制空権を得るというエリア制空という概念を持つ必要があるだろう。
 
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