16日後場の日経平均株価は前週末比167円35銭安の9470円64銭と3営業日ぶりに大幅反落。終値で9500円を割り込むのも3営業日ぶり。円高進行を嫌気した売りが継続し、日経平均は下値を探る展開となった。手掛かり材料難のなか、こう着感を強めていたところ、ユーロ・円が105円を割り込むなど円が対主要通貨で上昇。日経平均は先物主導で下げ足を速め、一段安となった。東証1部の出来高は15億2120万株。売買代金は9860億円と5営業日ぶりに1兆円を割り込んだ。騰落銘柄数は値上がり414銘柄、値下がり1134銘柄、変わらず123銘柄。
16日の東京外国為替市場のドル円相場は、欧州債務問題への懸念を背景にドルが下落したようだ。午後5時現在は、1ドル80円55~56銭と前週末比37銭のドル安・円高だった。前週末の海外市場でスペイン国債の利回りが上昇し、リスク回避姿勢が強まったため、東京市場も朝方からドルや円に資金が流入、ユーロが売られたようだ。市場の注目は、引き続き欧州の債券と米国株価のようだ。週末にワシントンで開催されるIMF・世銀年次総会で欧州救済のための資金が集まれば、ユーロは買い戻されると見られている。今夜の米国時間には、3月米小売売上高や4月ニューヨーク州製造業景況指数、同月米住宅建設業者信頼感指数などが予定されているが、これらが市場予想を下回った場合、米長期金利が低下し、ドルの下落圧力になるとの見方があるようだ。
トヨタは、ワゴンタイプの商用車「ハイエース」(2000~3000cc)に盗難防止システムを標準装備し、5月7日から販売を開始すると発表した。盗難被害の多いハイエースだから良いことだろう。しかし、株価は下落している。三菱重工も反落しているが、MRJの納期再延期が響いたのだろうか。コマツもいけないが、どうも最近の株価と言うのは必ずしも実体経済を反映しているとは思えないところがある。
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