4日の日経平均株価は、先物への売りやユーロ円の伸び悩みなどマイナス材料が重なって、前日比230円40銭安の9819円99銭と大幅続落し、安値引け。終値としては3月13日以来3週間ぶりに9900円を割り込み、25日移動平均線も1月16日以来2カ月半ぶりに下回った。下げ幅は昨年11月10日以来の大きさだったようだ。安値圏での積極的な買いもみられなかった。東証1部の出来高は20億9548万株。売買代金は1兆3661億円。騰落銘柄数は値上がり174銘柄、値下がり1429銘柄、変わらず68銘柄。値下がり銘柄数が全体の8割を超えるのは昨年12月15日以来。
4日の東京外国為替市場で、ドル・円は上値の重い展開となったようだ。午前10時30分に発表された豪州の2月貿易収支が4.8億豪ドルの赤字と市場予想(11億豪ドルの黒字)に反して赤字となったことで豪ドル売り・円買いが進行し、ドル・円を押し下げたようだ。もっとも、下値では輸入企業のドル買いが流入したため、ドル・円の下げ幅は限定的だったという。市場では日銀の追加緩和を期待する向きが依然として多いことから、来週9、10日に日銀の金融政策決定会合を控えるなか、円は買われにくいだろうという。
3日のFOMC(米連邦公開市場委員会)議事録(3月13日分)で追加緩和が示唆されず、ドル・円は急騰したものの、上値は限られるとの見方があるようだ。これまではリスク選好の動き一辺倒で円が売られてきた。しかし、スペインやポルトガル国債利回りの高止まり、米金融政策をめぐる不透明感に加えて、中国の景気減速懸念の高まりでリスク資産が調整局面入りする可能性があり、ドル・円は上値が重そうだという。午前7時以降、ドル・円は82円55銭-93銭、豪ドル・円は84円80銭-85円58銭で推移したようだ。
今日はトヨタと三菱重工が大幅な下落だったが、日経平均の落ち方を見るとやむを得ないだろう。コマツはやや値を下げた程度で持ちこたえたようだ。
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