20日午前のロンドン外国為替市場の円相場は、朝方の円売り・ドル買いが一巡すると、1ドル83円台後半でのもみ合いとなったようだ。正午現在は83円75~85銭と、前日午後4時比50銭の円安・ドル高のようだ。東京市場が祝日で休場となる中、手掛かり材料に乏しく様子見気分が強いようだ。
中国の北京でデモが発生したとのうわさが、円売り・ドル買いに走らせたものの、程なく懐疑的な見方が市場に広がったことで、円の下値は限定的だった。ただ市場では中国経済の減速懸念が台頭し始めており、中国関係の悪材料に反応しやすくなっているようだ。
一方、米国の経済指標では、午後に発表される2月の米住宅着工件数が注目材料。最近の一連の経済指標から米経済の楽観論も広がっており、今回も改めて米景気の回復基調が示されれば、ドル円は85円台を目指す動きが続くといい、一段の円安進行も見込まれているようだ。日経平均が1万1千円を試すかどうかはドル円の動きにかかっているようなので90円程度まで円が下げてくれれば良いのだが、下げ過ぎるとまた燃料輸入に金がかさんで足を引っ張るかもしれない。
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