陸上自衛隊は8日、東日本大震災と東京電力福島第1原発事故での活動について、米軍との調整や被災した行政機関との連携に関する内部向けの発表会を開いた。教訓を今後の活動に生かす狙いがある。米軍との共同作戦の初動対応で、自衛隊と米軍がそれぞれ保有する装備品や能力の把握が十分でなかったことなどが報告された。

地元の行政機関や警察、消防との連携については、事前の被害見積もりが十分でなく、物資輸送や燃料支援の面で支障を来したことが明らかになった。将来の首都直下地震や東海・東南海・南海地震に対しては「同じ状況での発生はあり得ないが、今回の教訓を計画の見直しに当てはめることが必要」とされた。

また、陸海空の自衛隊の無線機の機種が異なったため、自衛官同士が野外で直接通信できない不具合があったことも指摘された。

やってみたら規格が違った、プログラムが違っていた、そんなことはあり得ることだろう。普段の訓練では当然と思って見逃している部分もあるだろう。実戦は錯誤の連続でより少なく間違った方が勝者になると言うが、軍隊にしろ警察にしろ海保にしろ実働部隊は実戦を積み重ねないとだめだと言われる所以はこの辺りにあるのだろう。今回の大震災は貴重な教訓、これをぜひ今後に生かして欲しいものだ。
 
 
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