幼い顔に、2児の母親だった面影はなかった。わが子2人への殺意を否認した下村早苗被告。検察、弁護側双方の冒頭陳述からは、とても母親と思えない行動が次々と明らかにされた。
午後1時半、下村被告は刑務官2人に伴われて法廷に姿を現した。薄い青色のブラウスに黒いワンピースを重ね着し、黒いパンツ姿。事件当時と比べふっくらし、化粧っ気のない顔は年齢より幼く見える。一つに束ねた長い髪の先は、茶色いままだった。
西田真基裁判長にうながされ、証言台に進み出る。起訴状の朗読が終わり罪状認否に移っても、涙で言葉にならなかった。裁判長は起訴内容を区切りながら、確認していく。
「『育児放棄した』というのは?」
「その通りです」
「『子供2人の栄養状態が悪化していた』のは?」
「その通りです」
「『2人が死亡することを承知しながら』は?」
「違います」
小声ながらも殺意に関する部分は否定し、弁護人の隣の席に戻った。
続く冒頭陳述で、検察側は育児放棄の実態を明らかにしていく。
長男の楓ちゃんを出産して7カ月後、同級生との浮気が原因で離婚。大阪市内の風俗店で働き始めてからも、客のホストら男性3人と交際し、クラブ遊びを続けた。
そして50日ぶりに帰宅し、変わり果てた姿のわが子2人を見つけた平成22年7月29日の夜。下村被告は男性と神戸に出かけて夜景の写真を撮り、そのままホテルに宿泊したという。
午後1時半、下村被告は刑務官2人に伴われて法廷に姿を現した。薄い青色のブラウスに黒いワンピースを重ね着し、黒いパンツ姿。事件当時と比べふっくらし、化粧っ気のない顔は年齢より幼く見える。一つに束ねた長い髪の先は、茶色いままだった。
西田真基裁判長にうながされ、証言台に進み出る。起訴状の朗読が終わり罪状認否に移っても、涙で言葉にならなかった。裁判長は起訴内容を区切りながら、確認していく。
「『育児放棄した』というのは?」
「その通りです」
「『子供2人の栄養状態が悪化していた』のは?」
「その通りです」
「『2人が死亡することを承知しながら』は?」
「違います」
小声ながらも殺意に関する部分は否定し、弁護人の隣の席に戻った。
続く冒頭陳述で、検察側は育児放棄の実態を明らかにしていく。
長男の楓ちゃんを出産して7カ月後、同級生との浮気が原因で離婚。大阪市内の風俗店で働き始めてからも、客のホストら男性3人と交際し、クラブ遊びを続けた。
そして50日ぶりに帰宅し、変わり果てた姿のわが子2人を見つけた平成22年7月29日の夜。下村被告は男性と神戸に出かけて夜景の写真を撮り、そのままホテルに宿泊したという。
こういう場合、殺意と言えば「未必の故意」と言うことになるんだろうが、故意があったかなかったかと言うよりも人間性そのものの問題だろう。それでは裁判で有罪に出来ないが、己の欲望だけが人間の姿をしているようなものだ。本当なら同じ目に遭わせてやれば良いのだろうが、法治国家ではそれは許されない。
殺意はなかったというがそれは弁護人に言われてそう言うだけで殺意と言うこと自体理解できないかもしれない。しかし、幼児2人を50日も食料もない部屋の中に放置すればどうなるか、それすら理解しない人間が母親になるということ自体が恐ろしさを超えている。
殺意が認定されれ殺人でば無期だろうか。しかし、いくら長く刑務所の中にいても己の罪が理解できないかもしれない。
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