7日の日経平均株価は、上海株の下落で値を下げたが、売りにも勢いがなく、前日比11円68銭安の8917円52銭と小幅ながら反落だった。一方、TOPIXは同2.92ポイント高の772.77ポイントと続伸した。引け後のトヨタの決算を見極めたいとする向きもあり、見送りムードが強かったようだ。東証1部の出来高は21億3570万株。売買代金は1兆1150億円。騰落銘柄数は値上がり770銘柄、値下がり736銘柄、変わらず164銘柄。
 
 
7日の東京外国為替市場のドル円相場は、午後に入ってからは積極的な取引が見られず、1ドル76円台後半でもみ合ったようだ。午後5時現在は76円63~64銭と前日比03銭の小幅ドル高・円安だった。朝方に財務省が発表した昨年10~12月の為替介入実績では、11月1~4日に計約1兆円の「覆面介入」が行われていたことが確認されたが、かなり前から実施の可能性が指摘されており、驚きはなかったようで、相場への影響は乏しかった。その後は実需筋などのドル買いがやや優勢となり、昼すぎにはオーストラリア準備銀行(RBA、中央銀行)が金利の据え置きを発表したことを受けて豪ドル高・円安が加速したため、つれてドル円もドルがやや強含む局面があった。しかし、欧州債務問題を背景に米国債が買われ長期金利が低下しているため、引き続きドルは対円で買われにくいとの見方が根強く、ドル買いの動きは長続きしなかったようだ。
 
 

トヨタは7日の大引け後、第3四半期の連結決算(米国会計基準)を発表、今3月期の業績予想を全体に増額修正した。今3月期の連結売上高は、これまでの予想の18兆2,000億円を18兆3,000億円(前期比では3.7%減)に引き上げ、営業利益は2,000億円を2,700億円(同42.3%減)に、純利益は1,800億円を2,000億円(同51.0%減)に引き上げたようだ。エコカー補助金の復活効果やサプライチェーンの回復により北米市場で巻き返しが進んでいることなども見込んでいるようだ。トヨタの株価は変わらず、三菱重工は小幅高、コマツはやや値を下げて引けている。
 
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