大納会となる30日の日経平均株価は、閑散とした市場模様だったが、何とか値を上げて前日比56円46銭高の8455円35銭と4営業日ぶりに反発し、高値引けだった。大納会としては3年ぶりの上昇となったようだ。円はやや値を上げたが、これと言う反応はなく、引けにかけて先物へ買いが入ったことから何とか上げ基調を守り切ったようだ。ただ、年足では2年連続で陰線を形成し、震災前の水準も回復していない。東証1部の出来高は8億3867万株。売買代金は4831億円。終盤に商いはやや膨らみ、ともに今年最低を記録した27日の水準を上回った。騰落銘柄数は値上がり1313銘柄、値下がり225銘柄、変わらず129銘柄。
30日の東京外国為替市場のドル円相場は、午後に入ってからは特段目立った材料がない状況で、1ドル77円台半ばでもみ合いとなったようだ。一方、ユーロ売りもいったん収まり、こう着状態が続いたようだ。午後5時現在は77円55~57銭と前日比15銭のドル安・円高だが、海外ではその後ドルがやや上げているようだ。年末で市場参加者が極端に少ない状態が終日、続いたようだ。国内輸出企業からドルやユーロを売って円を買う注文が入ったことで、徐々にドル円、ユーロ円ともに取引開始から値を下げる展開となったが、午後に入ると東京をはじめとしてアジアの株式市場が堅調に推移したことで市場の不安心理が緩和され、一段のユーロ売りは阻まれたようだ。結局、投資家の視線は、欧州情勢に集中しており、今夜のイタリアやフランス国債の利回り次第では1ユーロ100円割れにつながる恐れもあるという。100円を割り込めば、しばらくそれが定着化しそうだという。
2011年最後のトヨタの株価は堅調でそこそこ値を伸ばしている。三菱重工は小幅な上昇、コマツだけが残念ながらやや値を落として終わっている。
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