防衛省の選定作業が大詰めを迎えた航空自衛隊の次期主力戦闘機(FX)をめぐり、レーダーで捉えにくいステルス性が売りのF35戦闘機を推す米ロッキード・マーチンのクリストファー・クベシック社長兼最高執行責任者(COO)が17日、都内で単独インタビューに応じ、日米両政府が合意すればステルス機の生産技術を日本側に提供する意向を明らかにした。同社首脳がFXに関連し国内メディアの取材に応じたのは初めて。
 
日本のステルス技術は機体形状や素材などの基礎研究段階にとどまり立ち遅れているのが現状。量産化技術の移転は、将来の国産戦闘機開発を目指す防衛省に高く評価される可能性がある。
 
クベシック社長はステルス機の生産技術について、「非常に複雑で精度が高く、機体表面の処理など一つ一つが(従来機とは)違う」と説明。完成時の機体には継ぎ目のない精密さが欠かせず、手作業の工程を減らす高度な技術が必要という。
 
同社は機体の最終組み立てなどを日本側に認める方針を示していたが、こうした機密性の高い生産技術に関しても、「日米両政府が合意すれば、日本の産業界に開示されていくと思う」と述べた。 
 
これでF-Xは、F-35にほぼ決まりだろう。実際にロッキードの社長がそう言ったからと言っても実際に技術が公開されるかどうかは不透明な部分もあるだろうが、やはりどこのメーカーも注文が欲しいのだろう。当面は40から50機程度だが、F-15の更新も考えれば100機以上の受注が期待できる1兆円をはるかに超える大型商戦だからどのメーカーも懸命だろう。いろいろと受注のための色よい条件も出て来るようだが、真に日本の防衛に資する機種を選定して欲しいものだ。
 
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