またしても繰り返された閣僚の“失言”に識者からは非難の声が相次いだ。危機管理コンサルタントの田中辰巳さんは「復興にあたる政治家の発言として、全く論外というほかない。逃げなかった人々にも家族を迎えに行ったりとさまざまな事情があったはずで、無神経にもほどがある。政治家の危機管理うんぬん以前で人としての問題だ」と話す。
選挙プランナーの三浦博史さんは「この失言は政治家個人の資質とマナーの問題。民主党政権になってからは選挙結果を含め、政治家が責任を取るという体質が薄いようだ」と指摘。「自民党政権時代の閣僚などの失言の多くは、教育や外交で政治家本人の信念に基づく閣内不一致などが原因だった。平野復興相には出処進退について潔さを期待したい」と速やかな辞任が望ましいとした。
政治評論家の森田実さんも「ひどい、とんでもない発言だ」と切り捨てた。「二重三重に問題がある。1つは津波で多くの人が犠牲になった中、死者に対する礼節を欠いていること。礼節は政治家のイロハのイだ」と話す。野田佳彦政権に対しても「たるんでいるということ。人気も戻り野党もさえず、与党内の分裂状態もなくなりつつある。平野氏は政治家の間でも落ち着いていてまじめだと定評があったが、責任をとらせないといけない。野田首相の任命責任も問われる。20日からの国会で野党は徹底的に追及すべきだ」と語った。
この政党の政治家のうかつさ、資質の低さにはもうほとんどあきれ返る。一体どれだけうかつな発言を繰り返してバカさ加減を晒したら気が済むのだろうか。また、それに対する責任感の低さもど外れている。公と私、その区別がつかない者が国家を統べる資格はない。もっとも滑っているなら話は別だが。
日本ブログ村へ(↓)