タイの洪水被害で、日系自動車各社の生産停止が広がっている。工場が冠水し、復旧のめどが立たないホンダに加え、12日にはトヨタ自動車、三菱自動車が部品調達が滞り、タイ国内の工場を15日まで操業停止にすることを決めた。稼働している日産自動車も一部で部品調達に支障をきたしており、操業停止の可能性がある。東日本大震災時と同様に、全面的な生産停止状態になりつつある。

トヨタはタイの3工場が、洪水などの直接的な被害はないものの、取引先の現地部品メーカーが浸水して生産できないことから、10日からの工場稼働停止を15日まで続けることを決めた。15日は土曜日だが、休日出勤の予定だった。

週明け17日以降の稼働は状況を見て判断するとしている。さらに、他国から部品を緊急輸入し、生産再開にこぎ着けることも検討している。

三菱も13日の夜勤務から休日出勤予定の15日までの休止を決定。代替部品の調達などを急ぎ、週明けの生産再開を目指す。

すでにいすゞ自動車が商用車、ピックアップトラックの生産を15日まで休止することを決め、11~12日に生産を休止したマツダも、13日以降の再開は未定だ。
タイに拠点を持つ日系メーカーでは、唯一稼働を継続している日産も、一部で部品調達に問題が出ており、日系メーカーすべてがタイでの生産を休止する可能性も高まっている。

アユタヤ県にある工場が完全に冠水し、最も被害の大きいホンダでは、「水が引くのに1カ月以上必要で、生産再開に数カ月かかる」(同社幹部)という。13日に東京の本社で対策会議を開き、工場の早期復旧や日本やインドネシアからの完成車輸出などの検討に入る。

 
震災の影響がやっと回復してきた自動車業界だが、長期円高で海外へ生産拠点を移した田崎のタイの大洪水でまさに踏んだり蹴ったり転んだりのさんざんな有様のようだ。
 
ホンダの工場はまさに水没と言った惨状で1200台の完成車両を空港の倉庫に避難させたというが、工場におかれた相当数の完成車両が水没したようだ。
 
トヨタなども部品の調達が出来ずに操業を停止とのこと、日本の輸出主力産業である自動車業界だが、自然現象ではやむを得ないものの経済の回復に足かせとならなければ良いが、・・・。
 
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