航空自衛隊小松基地(石川県小松市)所属のF15戦闘機の燃料タンクなどが飛行中に落下した事故で、タンクを主翼に固定する装置にちぎれた骨組みが残っていたことが7日、分かった。同基地の福岡哲也防衛部長は「パイロットの操作ミスの可能性は考えにくい」と述べ、機体に何らかのトラブルが生じたとの認識を示した。
空自は事故原因を調べるとともに、全国に配備された同型機の訓練飛行を当面見合わせることを決めた。領空侵犯に備えた緊急発進(スクランブル)は行う。
同防衛部長によると、落下部品は左翼の燃料タンク1本と空対空模擬ミサイルの後翼2枚。同基地から北北東約4キロ付近の同県能美市の下水道施設と周辺の計5カ所で見つかった。同施設屋上のフェンス2カ所がへこむなどの被害が出た。
空自によると、タンクは2カ所で主翼に固定され、緊急時などに操作して落とす場合、固定装置を火薬で外す仕組み。同機を調べたところ、火薬が発火した跡はなかったが、固定装置にタンクの骨組みの一部がちぎれたように残っていた。
パイロットは着陸直前に「ボン」という音を聞き、機体後方で炎が上がるのを目撃。空自は何らかの爆発が起きた可能性もあるとみている。
燃料が残っていなかったのが不幸中の幸いだった。燃料が残っていれば落ちた場所によっては大惨事になっていたかもしれない。最強の戦闘機と言われたF-15だが、そろそろ老朽化の時期だろうか。F-15が飛行停止になると80機のF-2と老朽化著しい40機のF-4が日本の防空を担当することになる。原因を究明して早期にF-15の運用を再開するとともに新型機の導入も急がないといけないだろう。これまで最先端の戦闘機を装備し、少数精鋭を誇ってきた航空自衛隊だが、どうも日本の防空はがけっぷちに追い込まれているようだ。F-2の装備数を減らしたことが悔やまれる。
日本ブログ村へ(↓)