防衛省は、東日本大震災の津波で水没した航空自衛隊松島基地(宮城県東松島市)のF-2戦闘機18機のうち、6機を修理して再使用する方針を決めた。残り12機は被害が大きいため、処分する。2011年度第3次補正予算案で、修理費約1090億円(契約ベース)を要求した。修理が順調に進めば、5年後に再飛行できる見通しだ。

防衛省は水没した18機について、既に約136億円を投じて修理が可能かどうか調査していた。18機のほとんどが、海水に漬かって電子機器類が使えなくなっていたり、エンジンや機体が腐食したりしている状態という。
 
調査費用も含めると6機の復活にかかる費用は1機200億円以上、金がかかることだ。量産を終了した機体なので電子部品などを新たに調達しないといけないのでやむを得ないだろうが。水没した18機について使える、使えないよりも予算と必要機数を計算して最低限必要な機数をはじき出したのが6機の復活と言うことなのだろう。
 
結局、94機の生産で今回の津波のほかに2機を損耗しているので残りのF-2は80機、一時は旧ソ連の崩壊で無用の長物となりかけたF-2だが、また、時代が巡って洋上侵攻阻止の切り札として脚光を浴びる貴重な戦力だ。有効に活用して欲しいものだ。 
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