「容認できない」露軍艦の宗谷海峡通過で外務副大臣、ロシアに抗議
 
山根隆治外務副大臣は12日の記者会見で、9日にロシア海軍艦艇24隻が北海道と樺太の間の宗谷海峡を通過したことについてロシア側に対し「容認できないと申し入れている」と述べ、抗議したことを明らかにした。艦艇の通過で領海侵犯はなかったが、過去最大規模の海峡通過という挑発行為を牽制した格好だ。

一方、外務省の小寺次郎欧州局長は12日、都内でロシアのベールイ駐日大使と面会し、ロシア国家安全保障会議のパトルシェフ書記が北方領土の国後島を訪問したことについて「受け入れられない」と抗議した。これに対し、ベールイ大使は北方領土はロシア領との立場から「訪問に何ら問題はない」と応じた。

藤村修官房長官は12日の記者会見で、パトルシェフ氏の国後島訪問について「わが国の立場と相いれず誠に遺憾だ」と非難した。

ロシアは空軍爆撃機2機が8日に日本列島を周回飛行するなど、今月に入って今までにない挑発を繰り返している。9日の日露外相電話会談では玄葉光一郎外相が爆撃機の飛行に自制を要請し、情報提供を求めたが、12日までにロシア側の回答はないという。
 
露海軍の宗谷海峡通過「抗議していませんでした」 外務省が副大臣発言取り消し
 
外務省は12日夜、同日の山根隆治外務副大臣の発言を取り消した。山根氏は会見で、ロシア海軍艦艇の宗谷海峡通過について「容認できない」とロシア側に抗議したことを明らかにしていた。だが、外務省は山根氏の発言はロシア高官による11日の国後島訪問に対する発言と訂正し、記者会見での発言を取り消した。
 
 
宗谷海峡は国際法上通過は自由だからそこを軍艦が何隻通過しようと文句を言えた筋合いではないが、まあ、よく言ったなと思っていたら、何かからくりがあるようだ。どうもおかしいと思ったが、どうもロシア軍艦の通過ではなく、北方領土へのロシア高官の訪問だったようだ。
 
あるいはこれも政治家と官僚の意見の相違から副大臣が、「抗議しろ」と言ったことを実行していなかったのかもしれない。しかし、通っても問題ないところを軍艦が通ったからと言って文句を言える筋合いではないし、却って国際法違反になるのは日本の方だ。威勢のいいところを見せようとして恥をかくことがないように国際法もよく勉強しておいた方が良い。
 
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