政府が医療施設を備えた移動可能な「病院船」の導入に向けて検討を進めていることが19日、分かった。内閣府が平成23年度第3次補正予算案に調査費を要求、具体的な構想づくりに着手する。東日本大震災で被災地の医療施設が被害を受け、地震発生直後の移動手段も限られていたことから、医師、医薬品、医療機器、通信手段などを一体的に提供できる病院船導入の必要性があると判断した。海外での大規模災害への派遣や、海賊・テロ対策に当たる艦船の支援に活用することも視野に入れている。

病院船は米国、中国、ロシアなど各国海軍が保有しており、日本に導入する場合も海上自衛隊による配備・運用を念頭に置いている。ただ「病院船建造は護衛艦並みの数百億円の費用が必要」(政府関係者)。防衛予算を圧迫する懸念もあるため、内閣府が調達し、運用は防衛省に移管する案も検討。平常時には国際協力活動や離島での医療活動にも使うことを想定している。

今後は病院船の規模、母港、医薬品の備蓄拠点など多面的に調査を行うほか、病院船を運用する諸外国に専門家を派遣する方針だ。

病院船は平成7年の阪神・淡路大震災の際も政府・与党が導入を検討したが、実現には至らなかった。東日本大震災を受け、4月に建造を推進する民主、自民、公明各党有志による超党派の議員連盟(会長・衛藤征士郎衆院副議長)が発足している。
 
 
病院船を建造するというが、小笠原スーパーライナーを購入して改造したらどうなんだろう。当てがなくて係留されっぱなしの船なんだから有効活用ではないだろうか。甲板も広そうで、ヘリも搭載できそうだし、足も速い。災害時に急行するにはもってこいの船だと思うが。
 
ただ、米国などは7万トンクラスの病院船を運用しているので、あの船が病院船として妥当な規模なのかどうかは分からないが、車両もかなり積載できそうだし、15000トンもあればそれなりに使えるんじゃないだろうか。病床は全く想像の範囲だが、2、300床程度だろうか。高速航行をすると運行費用がかさみそうだから普段は通常航行で済ませて、高速が必要な時だけ使用すればいい。

問題は医療スタッフの確保だろうが、自衛隊だけでなく、各大学や公共病院、民間などにも協力してもらって確保すればいいのではないか。この辺は政治・行政の範囲だろう。小笠原スーパーライナーは今回の震災でも宿泊船として活動したようだからもってこいだと思うが。
 
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