2日の日経平均株価は、米国景気に対する警戒感や円の高止まりなどを嫌気したのか、前日比120円42銭安の9844円59銭と大幅反落した。前日の反発分(131円高)をほぼ帳消しにした。東証1部の出来高は16億3385万株。売買代金は1兆1574億円。騰落銘柄数は値上がり319銘柄、値下がり1256銘柄、変わらず89銘柄。
 
2日の東京外国為替市場のドル円相場は、政府・日銀による介入警戒感が漂う中で、神経質な取引が続いたようだ。午前には一時1ドル77円台後半まで急伸した一方、午後3時ごろには77円台前半まで下落するなど、値動きの荒い展開が続いた。午後5時現在は、77円22~23銭と前日比32銭のドル安・円高だった。この日の東京市場では、介入を意識した投機的な動きが目立ったようだ。過去に介入が実施された時間帯にはドル買い・円売りが強まり、ドルは瞬間的に77円80銭台まで急上昇したが、その後はドル安の流れに戻ったようだ。この先も米国経済の先行きに対する懸念は払拭されないため、介入警戒感は当面続くだろうという。

トヨタの伊地知取締役専務役員は2日の決算発表の席上、過去最高値レベルの円高に関連して、政府と日銀としては、お上に甘えるのでなく、(産業界は)自分たちで円高に対応しなさいというメッセージかと思っていると述べたようだ。

そのうえで、われわれの先輩が“自分の城は自分で守れ”と言ったように、社内でもしっかりやろうと取り組んでいると語った。政府や金融当局への要望を聞かれての発言だが、円高是正への当局の動きが緩慢なことに、皮肉を交えたように聞こえたというが、まさに無策能無のバ菅内閣に対する痛烈な皮肉だろう。

また、トヨタ が2日引け後に12年3月期連結業績予想(米国会計基準)の上方修正を発表したが、純利益予想は前回の2800億円から3900億円に引き上げられ、前期実績の4081億円を視野に入れているという。自動車生産の回復が順調に進んでいる証しであり、株価に好インパクトを与えるようだと、市場心理の安定化につながる可能性もあるという見方もあるようだ。
 
今日はトヨタ、三菱重工、コマツとも全滅のようだが、これもやむを得ないだろう。産業界の今後の頑張りに期待しよう。
 
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