2011年7月26日付の経済参考報は、中国・浙江省温州市で23日に発生した高速鉄道の追突・脱線事故について多方面の専門家を訪問、インタビューを行った。以下は、事故を導いた要因として挙げられた内容をまとめたもの。
■設備と運用上の問題
中国高速鉄道は、前方の危険を知らせる信号機と、衝突回避のための車両自動停止システムを採用しており、どちらか1つでも正常に作動していれば、今回の追突事故は回避できたはずだ。各装置は人為的に切られていたか、もしくは故障していたと考えられる。
■建設上の問題
高速鉄道の建設は非常に短い工期が要求され、また入札時に最も安い価格を提示した業者が採用される傾向が強かったため、設備の安全性よりもスピード、資材の品質よりもコストが優先され、品質の維持および管理を行うのは非常に難しい状況であった。
■管理上の問題
時間的余裕および人員の不足から、鉄道運転士の育成が不十分であったという指摘もある。今回も、前方の列車の運転士が停車をした際に、規則に従って管理部門に連絡をとっていれば、最悪の事態は回避できたかもしれない。
これまで、国の威信をかけて急ピッチで進められてきた中国高速鉄道の建設だが、今回の事故を機に、管理面および安全性の向上、日程要求の緩和など、大幅な変更が必要となってくるだろう。
■設備と運用上の問題
中国高速鉄道は、前方の危険を知らせる信号機と、衝突回避のための車両自動停止システムを採用しており、どちらか1つでも正常に作動していれば、今回の追突事故は回避できたはずだ。各装置は人為的に切られていたか、もしくは故障していたと考えられる。
■建設上の問題
高速鉄道の建設は非常に短い工期が要求され、また入札時に最も安い価格を提示した業者が採用される傾向が強かったため、設備の安全性よりもスピード、資材の品質よりもコストが優先され、品質の維持および管理を行うのは非常に難しい状況であった。
■管理上の問題
時間的余裕および人員の不足から、鉄道運転士の育成が不十分であったという指摘もある。今回も、前方の列車の運転士が停車をした際に、規則に従って管理部門に連絡をとっていれば、最悪の事態は回避できたかもしれない。
これまで、国の威信をかけて急ピッチで進められてきた中国高速鉄道の建設だが、今回の事故を機に、管理面および安全性の向上、日程要求の緩和など、大幅な変更が必要となってくるだろう。
このところ、大騒ぎだった中国高速鉄道事故だが、こんなに早く大事故を起こすとは思わなかったし、事故後の対応も唖然としてしまうものだった。犬じゃあるまいし、都合の悪いものを埋めることもないだろう。要するに中国には高速鉄道網を自前で建設するだけの技術力もなければ、それを運用するシステムを構築する能力もないということだろう。
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