2011年7月16日、中国共産党機関紙・人民日報系の国際情報紙「環球時報」は、中国高速鉄道の相次ぐ失態ぶりが各国メディアに「楽しい話題」を提供していると報じた。以下はその内容。
「中国の高速鉄道がまた問題を起こした!」―。先月30日に開業した北京と上海を結ぶ京滬高速鉄道の相次ぐ失態に国内世論の批判はもとより、海外メディアまでもがその醜態を面白おかしく報道。韓国メディアは「故障鉄道」、日本メディアも「パクリ版新幹線」とあざ笑っている。これに比べ、欧米メディアは事実を淡々と報じる姿勢が強く、「中国の高速鉄道は空前の嘲笑を受けているが、必ずや中国を変える力となっていくだろう」と報じている。
米ボストン・グローブ紙の「中国の高速鉄道は宇宙計画と並び称される国の威信をかけた一大プロジェクト。経済の発展ぶりと技術力を示す狙いだったのが、逆に多くの非難を浴びる結果となってしまった」というのが欧米メディアの大方の見方だ。これに対し、中国高速鉄道の故障に最も「関心」を寄せているのが、隣国である日本と韓国。朝鮮日報は「故障鉄道」、東亜日報は「相次ぐ故障―中国高速鉄道の恥辱」、国民日報は「世界最高レベルのはずが雨と風で停まってしまうとは」と皮肉たっぷりだ。
だが、これ以上に高らかな笑い声をあげているのが日本メディアである。「パクリ版新幹線が早くも故障」「4日で3回も故障というレベルで特許申請?事故回数の多さの特許では?」と報道。ネット掲示板も「独自技術ではないから事故が起きて当然」「中国高速鉄道に乗る時は命がけ」といった論調が占めている。さらに大手ポータルサイトのニュース欄には「いつ大事故が起きるのか?」と期待に満ちたコメントまで書き込まれていた。
「中国の高速鉄道がまた問題を起こした!」―。先月30日に開業した北京と上海を結ぶ京滬高速鉄道の相次ぐ失態に国内世論の批判はもとより、海外メディアまでもがその醜態を面白おかしく報道。韓国メディアは「故障鉄道」、日本メディアも「パクリ版新幹線」とあざ笑っている。これに比べ、欧米メディアは事実を淡々と報じる姿勢が強く、「中国の高速鉄道は空前の嘲笑を受けているが、必ずや中国を変える力となっていくだろう」と報じている。
米ボストン・グローブ紙の「中国の高速鉄道は宇宙計画と並び称される国の威信をかけた一大プロジェクト。経済の発展ぶりと技術力を示す狙いだったのが、逆に多くの非難を浴びる結果となってしまった」というのが欧米メディアの大方の見方だ。これに対し、中国高速鉄道の故障に最も「関心」を寄せているのが、隣国である日本と韓国。朝鮮日報は「故障鉄道」、東亜日報は「相次ぐ故障―中国高速鉄道の恥辱」、国民日報は「世界最高レベルのはずが雨と風で停まってしまうとは」と皮肉たっぷりだ。
だが、これ以上に高らかな笑い声をあげているのが日本メディアである。「パクリ版新幹線が早くも故障」「4日で3回も故障というレベルで特許申請?事故回数の多さの特許では?」と報道。ネット掲示板も「独自技術ではないから事故が起きて当然」「中国高速鉄道に乗る時は命がけ」といった論調が占めている。さらに大手ポータルサイトのニュース欄には「いつ大事故が起きるのか?」と期待に満ちたコメントまで書き込まれていた。
技術というのはそう簡単にはものにできないということの証明だろう。地道な検証と確認の繰り返しで技術は少しずつ進歩していき確実な安定したものになる。他人から教えてもらった技術をちょっといじったくらいではなかなか電車を300キロで走らせるのは難しいようだ。
やはり何よりも難しのは防振だろうか。太平洋戦争の頃、日本はこの防振という技術にずいぶんと苦労したようだ。戦闘機にしても潜水艦にしても振動を抑えるというのは大事なことで、その対策は技術者を鍛え上げる最高の現場だったそうだ。
日本の潜水艦などは大西洋を太鼓を叩きながら渡ってきたとドイツに呆れられたようだ。対戦密度の濃い大西洋では振動は命取りだったようだ。戦闘機も同様で雷電などはプロペラシャフトの振動が最後までついて回ったようだ。
そうした苦心の対策が新幹線の建設にも生かされているのだろう。鉄道は線路の敷設とその上を走る列車の微妙な調和の上に成り立っているのだろう。架線やパンタグラフにもいろいろと苦労があったようだ。車体の空気抵抗も高速走行には重要な問題だろう。トンネル内で気圧が上がってガラスが割れるとか、耳が痛くなるとか、巻き上げた医師が窓ガラスに当たるとか、日本の新幹線も問題が山積だった。
そうした問題を一つ一つ丁寧に取り組んで解決してきたからこそ安定した輸送システムとした確立された今の新幹線がある。その事実を認識して中国も謙虚になるべきだろう。謙虚になって一つ一つ問題に取り組んで解決した時に中国新幹線も安定した輸送システムに成長するだろう。日本はその時はさらに先を目指していないといけないのだが。
今回の新幹線問題は中国に大きな原因があると思うのだが、それにしても大事故を期待するかのような論調は控えるべきだろう。こんな時こそ日本は技術先進国としての器量を示して導いてやるべきだろうが、それで解決しても、また独自技術で問題を解決したと空威張りをされるだろうか。そうしたら中国の技術も永遠に進歩はしないだろう。
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