三菱航空機(名古屋市)は16日、開発を進める国産初の小型ジェット旅客機「MRJ」(三菱リージョナルジェット)5機の購入契約を、香港の航空機リース会社ANIグループホールディングスと結んだと発表した。日本以外のアジアからの受注は初めてで、小型旅客機の需要拡大が見込まれるアジアや、市場規模が大きい欧州での拡販に弾みがつきそうだ。
MRJの受注は全日本空輸からの25機(確定15機、オプション10機)、米トランス・ステーツ・ホールディングスからの100機(確定50機、オプション50機)に続いて3件目。三菱航空機は現在、2012年の初飛行と14年の初号機納入に向け、機体の組み立て作業に入っている。
ANIはインドネシアの航空会社に航空機をリースしており、島嶼(とうしょ)部の多いインドネシアを中心に東南アジアの都市間移動に90席クラスのMRJを活用する。受注額は160億円規模とみられ、三菱航空機は16年までの全機納入を目指す。
MRJは70席、90席クラスの製品化が予定され、競合するボンバルディア(カナダ)、エンブラエル(ブラジル)の同型機より3割近く燃費性能が高く、騒音も小さいのが特長。ただ、実機が未完成のため商談は難航しており、昨夏の英ファーンボロ航空ショーではライバルのスホーイ(ロシア)が受注を獲得し、MRJはゼロだった。
こうした中、今回の受注は「販売活動の大きな励み」(江川豪雄社長)となり、21日に仏で開幕する世界最大規模の航空展、パリ航空ショーでの販促活動に弾みが付いた。ANIは「100席クラスがあれば20機の追加発注も検討する」としており、同クラスの派生機開発も今後、視野に入ってきそうだ。
MRJの受注は全日本空輸からの25機(確定15機、オプション10機)、米トランス・ステーツ・ホールディングスからの100機(確定50機、オプション50機)に続いて3件目。三菱航空機は現在、2012年の初飛行と14年の初号機納入に向け、機体の組み立て作業に入っている。
ANIはインドネシアの航空会社に航空機をリースしており、島嶼(とうしょ)部の多いインドネシアを中心に東南アジアの都市間移動に90席クラスのMRJを活用する。受注額は160億円規模とみられ、三菱航空機は16年までの全機納入を目指す。
MRJは70席、90席クラスの製品化が予定され、競合するボンバルディア(カナダ)、エンブラエル(ブラジル)の同型機より3割近く燃費性能が高く、騒音も小さいのが特長。ただ、実機が未完成のため商談は難航しており、昨夏の英ファーンボロ航空ショーではライバルのスホーイ(ロシア)が受注を獲得し、MRJはゼロだった。
こうした中、今回の受注は「販売活動の大きな励み」(江川豪雄社長)となり、21日に仏で開幕する世界最大規模の航空展、パリ航空ショーでの販促活動に弾みが付いた。ANIは「100席クラスがあれば20機の追加発注も検討する」としており、同クラスの派生機開発も今後、視野に入ってきそうだ。
最近は音沙汰がなかったMRJだが、久々に受注報道を受けた。震災と政治の混乱で暗い世相が続く中、ン本の技術が世界に認められた明るいニュースだろう。また、三菱重工も今後の開発と販売に弾みがつくだろう。2012年に実機が完成すればさらに受注機数も伸びるだろう。今後は需要が多いという100席クラスのストレッチ型市場投入が待たれる。航空機産業は極めてすそ野が広い産業であることから、日本経済の復興のためにもMRJは是が非でも成功して欲しい大型プロジェクトではある。
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