ユーロファイター タイフーン は、アフターバーナーなしでのスーパークルーズが可能で、F-22A程のステルス性能ではないが、RCS(レーダー反射断面積)がF/A-18E/Fやラファールよりも小さいようだ。
機体
- 航空自衛隊に導入経験はない欧州機だが、完全なNATO規格で、大きな問題はないようだ。
- 前面RCSに集中した設計でF-22に及ばないが、F/A-18E/Fやラファールよりは小さいようだ。
- 空戦性能はF-22に及ばないが他の候補機にくらべ優れており、迎撃機としての能力もかなり高い。
- アフターバーナーを使用しないでスーパークルーズが可能であり、全備重量でもM1.3出の飛行が可能なようだ。
- 日本に提案予定のトランシェ3は対地、制空、対艦などあらゆる任務が可能でFCSも電子走査方式のAESAレーダーである。
- 空中給油の方式がプローブアンドドローグ方式である。
- 予想される機体コストは最終候補3機の中でもっとも低いようだ。また、搭載機器を国産できるため、これまでの自衛隊邀撃機に比べ日本国内への経済効果が大きいとされている。
- 運用
- 空対艦ミサイルを、最大6発搭載でき、しかも同時に外部燃料タンクと6発の空対空ミサイルを 積載できる為、遠距離の海上脅威に対する任務遂行中に航空脅威に遭遇しても十分対応でき る能力を備える。また、改良型Su-27と撃墜/被撃墜(キルレシオ)で比較するとタイフーンはF /A22についで高い値を示しているというが、条件もいろいろあるようだから真偽は不明だ。
- 開発・生産
- 英BAEシステムズ社は、アビオニクスをはじめとする日本国産の電子機器類の搭載や日本独 自の誘導弾等への対応と、F-22やF-35などと違いライセンス生産までも認めるなど、競合機と 比べてかなり柔軟な売り込み姿勢が採られ、技術移転や経済効果も高いようだ。
- 国産機器が搭載可能であることは、アメリカ製機器のコストや輸出規制等の影響を受けないという点でアメリカ機よりも有利かもしれない。。また、アメリカ機の選定が不能になった場合、F-4EJの退役時期間に合うのはこの機種だという。
- アビオニクス等については国産品が使用できるほか、大幅な改良が許容されるため、先進技術実証の結果を反映しやすく、ユーロファイター社も、数十機の大型発注に合わせて、ライセンス料と技術面のフィードバックでメリットがある。
- BAEシステムズと三菱重工業がユーロファイターの生産ライセンス供与について交渉中との報道もあり、円滑なライセンス生産体制への移行が期待できる。
これを見るとユーロファイタータイフーンもなかなか魅力的な機体のようだ。特にライセンス生産の自由度が広いということは経済効果とともに技術継承という点からも魅力的だろう。FCSにやや難ありという話もあるが、F-2用のAPG-1改は相当な高性能ともいうのでこれを搭載しても良いのではないか。F/A-18は飛行性能に問題があると言うが、この際、性能も生産条件も悪くない欧州機を導入してみるのも良い選択かもしれない。
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