防衛省のシンクタンクの防衛研究所は6日、日本周辺の安全保障環境を分析した2011年版「東アジア戦略概観」と、「中国安全保障リポート」を公表した。リポートは、中国の軍事力の近代化を踏まえ、日中間で「不測の事態」が起きる可能性があるとしている。

リポートは、中国海空軍の最近の活動などを分析する目的で初めて作成された。それによると、中国海軍の活動範囲が拡大し、「第4世代戦闘機」などが増加しているとし、「海、空域で自衛隊と人民解放軍との間で不測の事態が発生する可能性は否定できない」と懸念を示した。
 
さらに、東シナ海で10年4月、中国海軍ヘリコプターが海自護衛艦に近接飛行したことを挙げ、「こうした状況を踏まえれば、日中間の軍事外交や防衛交流には、危機管理機能も求められる」と指摘した。
 
不測の事態なのか、計算された事態なのか、それは分からないが、もしも、EEZ境界付近あるいは尖閣諸島付近で自衛隊と中国軍の不測の衝突が起これば、中国は一気に尖閣を占領しようとするだろう。住民がいる島嶼には手を出すかどうか分からないが、尖閣諸島には間違いなく来るだろう。
 
場合によっては与那国、先島諸島など米軍基地のない島にも来ないとも限らない。一島だけなら一度や二度は自衛隊が奪還するかもしれないが、複数個所に同時に来られるとかなり厳しい事態になるだろう。平素からそうした事態に対応できるように作戦・装備を整えておかないといけないのだが、演習するにも遠慮して「刺激しないように」などと言っているようではだめだろう。
 
景気の停滞、財政難、大震災に加えて民主党政権では泣きっ面に蜂、踏んだり蹴ったりというところだろうか。向こうは不測の事態を望んでいるのかも知れないのだが、・・・。
 
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