思えばこの数週間は激動の日々だった。巨大地震に巨大津波、そして原発事故、これ以上はないというくらいの災害が東日本を襲った。アッと気がつけば、店舗からは商品が消えていた。防災用品、乾電池、米、レトルト食品、紙類、そしてガソリンなどの石油製品も。
それも最近はやっと商品が棚に戻って来た。まだ一部不足している者もあるようだが、大方のものは買えるようになった。そしたら今度は水がなくなった。タバコも出荷停止になるというのでこれも不足するかもしれない。まあ、タバコがなくなっても喜ぶ人たちもいるんだろうけど。
そして過去に例を見ないという計画停電、東日本の発電所が被害を受けたことから電力供給が覚束なくなったようだ。関東地方を5グループに分けて1日数時間程度停電させて電力不足を賄うというものだった。いろいろと苦情もあったようだが、最近は停電させないでも何とか電力を賄えるようになっているようだ。
この計画停電で節電が叫ばれ、夜が暗くなった。余計なネオンサインはほとんど消えた。街路灯も消えている。コンビニも照明を落としている。生活に最低下必要な照明だけで後は大方消えている。煌々と点灯させているのはラブホテルくらいなものだ。都会の夜が暗くなって寂しいという人もいるが、鈍感なのか、あまり変わったとは思わない。何となく夜がしっとりとしてそれなりになかなかいい雰囲気だと思う。
特に生活にも不便はない。そうするとこれまでは随分と無駄に明かりを点灯させていたようにも思える。ライトアップなど、それはそれでいいのかも知れないが、やらなくても良いことだろうと思う。エコだ、エコだとは言ってもなかなかここまでは出来なかろう。それでもいざとなれば出来るものだ。みんなそれなりに協力しているようでやれば出来るものだと思う。日本人はこういう時にはなかなか団結力と社会性を発揮する。
この停電は今年の夏から来年の冬も続きそうだというが、日本人はそれを何とかうまく乗り切るかもしれない。しかし、人にもよるだろうが、夏の蒸し暑さだけは何とかならないものだろうか。停電でエアコンが使えないとかなり苦しいことになりそうだ。最も寒いのが苦手な人は冬の寒さが堪えるのだろうから、やはりここは我慢するしかないのだろうか。
こんな時だから少しずつ我慢して何とか乗り切るほかはないだろう。製造業や病院、それ以外にもいろいろと困る方もいるのだろうが、我々はそれなりの生活は出来るだろうし、もっと厳しい生活を強いられている人もたくさんいるのだから。
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